株式会社 大近さま

(写真左側:國領様 / 右:店長 葉山様)

※取材内容・肩書は取材当時のものです。

 

上手に買い物しながら食品ロス削減に貢献ができる 「もったいない」と「もぐもぐチャレンジ」との相性は抜群。

大阪府を中心にスーパーマーケット・パントリー&ラッキーを展開する株式会社大近では、2022年7月より府内の5店舗で食品ロス削減事業「もぐもぐチャレンジ」を導入。
今回は導入店の中でも一際活気づいている交野店へお邪魔して、もぐもぐチャレンジ導入に対するお客様の反応や店舗スタッフの声を伺ってきました。
インタビューに応えてくれたのは、カウンターで実際にお客様対応を行っている店舗スタッフの國領(こくりょう)さんです。

 

 

買い物をしながら楽しくシールを集められることに好反応
ルールを決めることがスムーズな対応につながっている
お客様へのアピールの徹底が成功の鍵

 

ーもぐもぐチャレンジ導入を聞いた時どう思いましたか?

 

國領さん:正直、もぐもぐチャレンジをやって効果はあるの?と思ったのが最初の感想です。値引きシールは毎日貼っているので、もぐもぐシールを貼ることに関してはあまり手間だとは思いませんでしたが、どういうふうに効果が出るのか、どうやって寄付につながるのかということが想像できませんでした。

 

 

買い物をしながら楽しくシールを集められることに好反応

 

ーお客様からはどのような反応がありましたか?

 

國領さん:お客様からの反応はすぐにありました。もぐもぐシールを見られたお客様が「これは何ですか?」と聞いてくださるので、こちらがもぐもぐチャレンジの趣旨をご説明します。すると「じゃあ集めよう」と、シールの貼っている商品をお買い求めいただきました。シールが10枚集まった台紙を一度に50枚も交換に来られたお客様もいらっしゃったくらいです。台紙にシールを貼って集めることで達成感を味わえるのも、お客様に意欲的になっていただけたポイントだと思います。

 


もぐもぐシールを貼付する様子

 

ルールを決めることがスムーズな対応につながっている

 

ーどういった商品にシールを貼っていますか?

 

國領さん:当店では10%、20%、30%、40%と値引きの段階があり、もぐもぐシールを貼るのは40%のタイミングと決めています。野菜、果物、お惣菜、魚、肉と基本的には全商品に貼っていて、お菓子やクリアランス商品にも貼るようにしています。

 

ー何か困ったことはありましたか?また、どのように解決しましたか?

 

國領さん:先ほどもお話ししましたが、大量のシールをお持ちになるお客様への対応ですね。シールがすぐ集まるようで、シールが10枚集まった台紙を1度に50枚も持ってこられることがありました。そうなるとサービスカウンターでの対応が大変になるので、今はルールを決めて、一回につき台紙10枚までとさせていただいています。そうしたことで、お客様が持ってこられる台紙の数は、大体1枚か10枚に分かれるようになりました。また、ルールを決めたことでカウンターでの対応もスムーズにできるようになり、さらにもぐもぐチャレンジが定着したように感じます。

 

 


サービスカウンターの様子
(写真右側:寄付台紙回収箱・もぐにぃぬいぐるみ)

 

 

お客様へのアピールの徹底が成功の鍵


ー事業活性のために取り組んでいることを教えてください。

 

國領さん:とにかく店内のディスプレイに力を入れています!ポップやポスターの作成はもちろん、店頭の出窓にも大きな看板を置いていますし、スタッフの名札にも、もぐにぃシールをつけたりしてアピールしています。店の入口にも、もぐにぃを置いていますよ。もぐにぃのビジュアルが可愛いので、大人だけでなく、お子さまからも「これ何?」とお声がけいただきますね。


(左上:店内ディスプレイ 右上:店頭ディスプレイ 左下:サービスカウンター 右下:野菜売り場ディスプレイ)


 

ー取り組みを行うなかで嬉しい瞬間などはありますか?

 

國領さん:寄付台紙回収箱への投函があった時ですね。シールを持ってこられるお客様は9割の方がくじを引かれます。中には寄付台紙回収箱に投函されるお客様もいらっしゃるので、その時は心の中でガッツポーズをしています。

また、寄付先がジャパンハートということに興味を持たれるお客様もいますので、私の方もジャパンハートについて説明ができるように勉強もしました。

シールを集めないというお客様ももちろんいらっしゃるので、そういったお客様にはカウンター横にあるビッグチャレンジのポスターに貼っていただいています。目につきやすいカウンターにポスターがあることで、スタッフも現状を確認ができ、お客様の意識も分かるようになりました。

 

 



カウンター横(サッカー台)の様子 (写真中央・ビッグチャレンジ台紙)

 

 

ー今後の展望や新たに取り組んでみたい試みなどはありますか?

 

國領さん:現在、お客様が毎日のように交換に来られるので、カウンターにいるスタッフはもぐもぐチャレンジの効果を実感していますが、実際の効果を店舗内で数字としては共有できていません。今後は従業員全員に共有して、モチベーションを高められたらいいなと思っています。そうすることで、「値引きのタイミングを変えてみようか」といった現場からの提案も上がってくるかもしれません。また、もぐもぐチャレンジ自体の認知度をもっと上げていきたいですね。「これは何ですか?」と聞かれることのないように、パッと見てわかる掲示物があって、スタッフが説明できるものがあればいいかもしれません。

 

ー最後にもぐもぐチャレンジに対する今の感想を聞かせてください

 

國領さん:当社の精神の中に「物の生命を十二分に生かせ」という言葉があるくらい、もったいない精神を大切にしているので、食品ロス削減然り、もぐにぃの掲示物においてもできることはとことんやろうという気持ちで、店長を筆頭にPRに力を入れています。そういった意味では、当社との相性も抜群の事業だと思っています。
食品ロスを減らす、寄付ができるということがもっと広まってほしいです。

 

ー取材へのご協力ありがとうございました。